財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 
第454号 2004年5月号

 
[主な内容]
 
巻頭言:「ヒトを得てプログラム多彩に」上林順一郎
 
※関西セミナーハウス活動センター「2004年度開発教育セミナーご案内」
※関東活動センター「シンポジウム戦争と追悼−「国立追悼施設」をどう考えるか−」
「(財)日本クリスチャンアカデミー2004年度収支予算」他
 

 
ヒトを得てプログラム多彩に
関東活動センター運営委員長 上林 順一郎(財団常任理事・日本基督教団早稲田教会牧師)

 
「ヒト・モノ・カネ」とよく言われます。いささか即物的なこの表現を嫌う方もありますが、しかしどの社会、どの組織でもそれを成り立たせ、かつ維持していくためにはこの「三つ」が必要、不可欠なことは認めざるをえないでしょう。それはキリスト教団体や学校においても、さらには教会においてさえ、この地上に存在する限りヒト・モノ・カネは大切な要因といえます。
顧みて、わが日本クリスチャンアカデミー関東活動センターは、ここ数年この「三つ」に十分恵まれませんでした。それまで保有していた箱根アカデミーハウスをカネてからの財政難もあって売却し、西早稲田のキリスト教会館内の一部のモノを保有するだけとなりました。それまでの「はなしあいプログラム」は継続されてきましたが、新しいプログラムを積極的に展開するためのヒト・モノ・カネにはなかなか恵まれませんでした。
 
 こうした閉塞状況を打開するためには、モノ・カネもさることながら、やはりヒトと「ヤル気」が大切と、アカデミーの活動を理解し、その活動を担ってくださる「ヒトさがし」と「ヤル気づくり」に力を尽くしてきました。その結果、豊富な経験を持った方々が、プログラムに参加するだけでなく、企画や実行にいたるまでヤル気十分に協力してくださり、アカデミー本来の使命である「はなしあい」活動の積極化、多様化につながりました。特に、宗教間対話のプログラムは今日的な要請もあり、キリスト教関係者だけではなく、各方面からの参加者も得て、アカデミー本来の使命を実現していると言えるでしょう。
 このヒトらの中心にいて、ヒトらを束ね、動かし、時には陰になってリードするヒトとして昨年四月より大津健一さんを関東活動センターの所長として迎えることができたことは大きな進展でした。
 
大津さんは長年日本キリスト教協議会(NCC)総幹事として、日本のキリスト教の指導者として国内のみならず国際的にも活躍された方で、その人脈は広く市民活動関係者にまで及び、アカデミーの今後の活動を担う方として最適の方であります。
 事実、大津さん着任以来、新しいプログラムが次々と生まれ、また新たなヒトらの協力も得ることができ始めました。今後はこれまでのプログラムに加え、「良心の自由」をめぐる諸問題などをテーマにした研究会や講演会などを予定し、ヤル気十分です。
 いま日本が大きく右傾化し、自衛隊の海外派遣が日常化し、一人ひとりの日常生活の中においても「信仰や思想の自由」が束縛されるような事態が起こりつつある中で、クリスチャンアカデミーがその働きを強めていくためにはキリスト教諸団体をはじめ、市民グループ、NGO、NPOなどとも協力していくことが重要と考えています。
 さて、クリスチャンアカデミーは今後もモノ・カネの面での困難が予想されています。その打開への自らの努力は当然のことでありますが、同時に多くの方々の励ましと支援とがあってこそ、アカデミーの活動が進展するものと思っています。
 なにごともヒトとヤル気があれば、モノ・カネはついてくると信じてはいますが、皆様にはなお一層のご支援とご協力をお願いする次第です。
 


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