財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 

第457号 2004年9月号

 
[主な内容]
 
巻頭言:ミッションから始まる 島田 恒

※関西セミナーハウス活動センタープログラム報告
  2004年夏開発教育研究会沖縄スタディツアー
  「沖縄で平和について考える」

※関東活動センタープログラム報告
  「信教・思想・良心の自由
  ―内心の自由の歪曲に抗して―」
  「プログラム案内」他
 

 

ミッションから始まる / 島田 恒(財団理事)

 
卓越した成果をめざして
 新任理事に選出されてから、財団経営の課題は財務に焦点が合わされてきた。確かに、この課題は重要であって事業活動を推進する基盤に関わるものである。理事長を中心にそこに関心が集められ、財務委員会の大変な努力によって状況が明瞭に理解できるようになり、対策の方向が示されるようになってきた。それに基づく努力が進められつつある。
 一方、アカデミーの存在価値はミッションに基づいた事業活動を展開すること、しかも卓越した成果を実現することである。財務の健全性は、そのためのいわば必要条件なのである。企業や行政と違って、非営利組織の生命は独自のミッションであり、その実現のために、具体化された目標を三年計画や単年度計画に落とし込み、卓越した成果を上げるための枠組みや方法を立案・実行することが求められている。
 ミッションの重要性は、いくら強調しても強調し過ぎることはない。筆者が顧問をさせていただいたことのある淀川キリスト教病院も、一時期経済的危機に陥ったことがあった。施設の大幅拡大、ナース不足などが重なり運営効率が落ち込んだ。しかし、院長のリーダーシップのもと、ミッションである「全人医療」を再確認し、その徹底を通して乗り越える方針が取られた。ホスピスや母子センターはもちろん、外来の患者さんにもミッションの香りがにじみ出るような努力が続けられ、その成果が患者さんの評価を獲得するようになり、今では、全国病院ベスト三〇に入る(『日経ビジネス』)特色ある病院となっている。

ミッション再確認の時
  われわれアカデミーも今一度ミッションの再確認を行い、諸先輩の努力を受け継ぎ、ダイナミックな事業展開へ躍進することが求められている。そのための徹底した「はなしあい」が緊急の一歩であると思われる。重要な発題はすでに理事長によって提起されている(『はなしあい』本年4月号)。
筆者は、アカデミーのミッションは、キリスト教に根ざす「知」の集積を行い、教界や社会に発信することが柱であると認識している。各界のクリスチャンリーダーの参加を得て、「はなしあい」による精錬と共感を深めることが目指される。
 われわれはキリスト教界や社会に評価をいただける、一流の成果を達成しなければならないと考える。そのためには、課題を絞り込み、他の諸組織との連携を図らなければならない。アカデミーが、卓越性を発揮できる源泉をどこにおくのか、何をもって外部から評価されるのか、いわばアカデミーの未来に向かう戦略が今問われている。
 ミッションを再確認すること、達成すべき具体的な目標を絞り込み、実現のための基本的な枠組みを決定することが重要である。財務問題の所在が確認され、努力の方向が明らかになり、組織の諸手続きが明示されたことに続いて、いよいよ本来の課題に挑戦すべく、関東・関西が一つになって注力すべきときなのではないだろうか。
 


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