財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 

第459号 2004年11月号

 
[主な内容]
 
巻頭言:アカデミーの変革と新展開 ―公益法人運営の視点から― 只野 哲

※関西セミナーハウス活動センタープログラム報告
  2004年第四回開発教育セミナー
  北海道フィールドワーク「アイヌ民族のむかしと今〜北の地から世界の今を考える」
※関東活動センタープログラム報告
  「会津マスクワイヤを迎えてゴスペルライブを開催」
  「2004年度第2回理事会開催」
  「プログラム案内」他
 
 

 

アカデミーの変革と新展開 ―公益法人運営の視点から―
只野 哲(常任理事)

 
日本クリスチャンアカデミーは財団法人として発足してから四十余年の歴史を歩んできました。そして今、私達の財団は、その公益法人としての活動、事業運営の全面において大きな変革のうねりの只中にいます。
 本稿では、財団の運営に直接携わる使命を与えられている立場から、現今のアカデミーの業務改革への取り組みとその意義についてご報告し、皆様のご理解を得たいと願うものです。
 近時、多くの公益事業なかんずくキリスト教関係団体がその運営面で苦境に陥っていることは周知の事実ですが、私達の財団もまたその例外ではありません。その一般的かつ共通の背景として、長引く不況や低金利の問題があることは論を待ちませんが、同時に、キリスト教関係の団体においては、伝統的に(?)いわゆるおカネの問題に触れることを卑しみ、経営実務を軽んずる傾向があり、結果としてそのような経営感覚や体質が日常の事業運営や基金運用等の面において厳しさの欠如をもたらし、社会・経済の状況変化に対する機敏かつ的確な対応を遅らせ、本来の使命の達成に支障を来たすような事態を招くに至ったという側面のあることも否定できません。
 このような反省と、現実に直面した困難な経営状況に対処するため、アカデミーではこの一両年、事業活動の改革による新たな展開を目指して、財務構造の総点検と再構築、業務運用体制の見直し等による公益法人としての運営体質の改善・強化に取り組んできました。特に財務問題については、アカデミーの活動に深い理解を持つ第一線の経済人や専門家により組織された財務委員会の働きにより、健全な財務運営のための基盤整備がほぼ完成し、公益事業と収益事業区分の明確化と再編成、本部事務局機能の見直し、諸規程の整備など業務改革への取り組みは着実にその実を結びつつあります。
 そして今、その基盤の上に立って、時代の変化と社会のニーズに的確に対応するアカデミーの理念と新たなミッションの確認、その展開の方途開発に着手しています。
財団法人とは本来、財産に法人格が与えられることにより成立し、その財産の運用から生じる果実によって活動を行い、公益に資する使命を達成するという性格を持つものです。しかし昨今のような経済情勢の下では、資産の運用収益のみによって事業活動を継続することは極めて困難であり、アカデミーも既に多くの支援者による賛助会員(会費)制度により支えられているという現実があります。
 アカデミーの活動を支える財的源泉が、かつて大いなる志に燃えた先達によって捧げられた遺産、そして今日、アカデミー運動の意義に共感し支援してくださる多くの支援者の皆様からのいわゆる"浄財"にあることは言を待ちません。
 その意味において、公益法人であるクリスチャンアカデミーの業務運営には一般の私企業におけるよりも遥かに高い倫理性や透明性が必要であり、活動を支えてくださる多くの支援者の皆様の付託に応えるためにも、各種のプログラムを中心とする日常活動においては、常に合理的・効率的かつ適正な業務の実施が求められていることもまた当然であります。
 クリスチャンアカデミーの使命達成のために、さらに質の高い公益法人運営の実現を目指して、これからも一層の努力を続けて行きたいと願うものです。
 


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