財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 
第464号 2005年5月号

 
[主な内容]
巻頭言:アカデミーと私 北川 はるみ

 
*関西セミナーハウス活動センター・関西セミナーハウス活動センター
 ご挨拶

*関西セミナーハウス活動センター
 第八回茶道こころえセミナー『椿を楽しむ』

●アシスカと日本クリスチャンアカデミー

 「プログラム案内」他


 
アカデミーと私

北川 はるみ(財団理事)

 「はなしあい」を掲げ、会の目的としているクリスチャンアカデミーは、話合い、すなわち人と人との出会い、心の触れ合いの場であることを目指して来た。私が東京のアカデミープログラムに参加し始めた頃、私は市の社会教育委員をしており、自身の啓発のため興味のあるものをつまみ食いに来ていたに過ぎなかった。
 その頃東京アカデミー活動は、社会の多様な分野をそれぞれ得意とする委員が担当しプログラム作りをしていた。大磯から箱根にアカデミーハウスが移り、箱根に本部事務局があったため主な活動の場は教文館などの借り会場であった。 社会・地域の社会教育活動が盛んになり、これからの活動を考えたいとのことで、私もプログラム委員の末席に連なることになった。

 この頃、従来熱心に活動を支えて来られた方々がお年を取られ、病気になり、関東と名を変えた東京の活動力は衰え、大事な拠点・箱根アカデミーハウスも売却されてしまった。立て直しをまさぐる中でお迎えした元代議士の横川正一氏、飯坂良明先生から私は、初めてアカデミーがいかに活発に多くの人材を生み出し、育て、幅広い人間交流の場となって来たか、過去の栄光とともに今後の可能性についても多くの示唆を与えられた。 私はいつの間にか運営委員になっていた。お断りしようにも、私を誘ってくださった磯部浩一先生は既に召天されていた。

 この後、飯坂先生は関東立て直しのために超ご多忙の中、常任理事として頑張ってくださった。先生はキリスト者学徒として生涯を見事に生き抜かれたが、そのご葬儀で耳にしたことが忘れられない。先生は昭和二十年二月、富山県滑川で、カナダの婦人宣教師から受洗され、その後進学のため上京されたとのこと。戦争末期の富山にカナダ人の宣教師が踏み止まってなお福音を宣べ伝え、飯坂青年との出会いがあり、それが青年の生涯を変える出会いとなったことに深い感動を覚えたのである。過去に多くのクリスチャンリーダーを育て、世に送り出したクリスチャンアカデミーは、これからどのような役割を果し得るのだろうか。

 一時期京都にあった本部事務局が、早稲田のキリスト教会館内に活動センターを持つことになった東京に戻って来た。気が付けば、今またアカデミーには社会で有能な働きをしているキリスト者が集まり、アカデミーの体質改善・構造改革のために実に献身的に時間と労力を捧げて働いてくださっている。アカデミーは不思議なところだと思う。
 かつて多くの国会議員が党派を超え、信仰を同じくする者として国会で祈祷会を開いたように、教会が、キリスト者が、いつまでも人口一%に縮まっていないで、共に思いを寄せ、夢を語り、交わりを深めつつ成長して行きたいものである。

 クリスチャンアカデミーがそのような場となれたらどんなに嬉しいことだろう。教会もアカデミーも明るく楽しいところでありたい。そこにいる者が喜んでいれば、若者も覗きにやって来る。「若者は幻を見、老人は夢を見る」(使徒五・一七) 私が出会ってきた、あんなにアカデミーを大事に思っていた人々の思いを次代につないで行くのが、今の私に与えられた役目かとも思う。


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