財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 
第469号 2005年11月号

 [主な内容]

* 巻頭言 10年後日本のキリスト教は存在しうるか?
  財団理事 齊藤 善久

*関西セミナーハウス活動センター
 第四回開発教育関西セミナ
 「戦争責任を考える〜ドイツの戦後補償を通して〜」2005年10月8日〜9日

*関東活動センター
 宗教対話プログラム
 坐禅を通して学ぶ仏教の霊性


*財団本部
 2005年度第二回理事会開催
 上半期の事業報告及び会計報告などがなされる

*プログラム案内他


 

10年後日本のキリスト教は存在しうるか?
齊藤 善久 財団理事

 いささか刺激的なこのタイトルは、宣教の研究会エリヤ会が今年の研究課題として掲げているものです。もしこの問いかけがクリスチャン・アカデミーに投げかけられたら私たちは答えを持っているのでしょうか?
 これまで当財団関東活動センターが五年間取り組んできた調査プロジェクト『二十一世紀、日本のキリスト教の生命と使命』を担当して得られた個人としての感想を述べてみたいのです。はっきり申しあげられることは次の二点です。
 @ クリスチャン人口は一九九六年の0・八七%をピークとして右肩下がりのトレンドに入りました。ここ十年あまり日本基督教団所属の教会の年間受洗者は二千名です。教団教会数は千七百ですから、一つの教会で一・二名です。
 クリスチャン人口一%論は近い将来〇・五%に修正しなければならないかもしれないのです。
 教会の礼拝出席者数は約三十五名であり、しかも高齢化しつつあります。財政的に自立出来ていない教会数は三十%もあります。これ等の事実は何を物語るのでしょうか?
 A その次に申しあげられるのは、この右肩下がりの傾向をストップさせる現実的計画が存在するのか疑わしいということです。教会上部の指導者層が日夜努力して打開に苦労されている事と思いますが、どうも信徒に腑に落ちる分かりやすい計画があるのかないのか私には伝わってこないのです。

預言者的知性の結集を

預言者はいつの世も不人気でした。悪い予想は縁起でもないと無視されるか、握りつぶされ、その結果予言は当ってしまうのです。『宣教のパラダイム変換』という本が出され話題になりました。最近では宣教学会が立ち上がり、活動成果が注目されます。
『はなしあい』を使命としている当財団は、このような時期にこの問題に対してどのように行動すべきなのでしょうか?各教会組織や神学校は組織の制約から逃れられません。教会組織や神学校では出来ないことをアカデミーがやることも使命の一つです。対応が適切ならば「ピンチはチャンス」でもあるのです。
信徒・求道者の知恵を結集して、実現性のある優れた計画や、アイデアあふれる独創的な計画を全国から懸賞募集してはどうでしょうか?授賞式のあと、入賞者に『はなしあい』の場で発表してもらいます。そこから話し合いをはじめ、参加の輪を広げることは出来ないでしょうか。
 大学や団体の研究所や個人に研究助成することも考えられます。信徒間シンクタンクのネットワーク構想として育てられれば素晴らしいと思います。『はなしあい』の成果を提言としてまとめあげ世に問うのです。
 話し合い運動発祥の地ドイツでは「キルヘン・ターク」
という名の信徒の大会が盛んだと聞いています。これもいいヒントになります。
 さらにもう一つの方策はキリスト教に関心を寄せるシンパ層の活用です。約千四百万人いるとの推計がありますが、
実はこのシンパ層が増えているのか、減少しているのかの検証も出来ていません。これでは鋭い計画も作れません。
 シンパ層の実態を明らかにして、ここの力を活用することが大事な計画ではないでしょうか。人・物・金が限られている財団としては、テーマを絞り込むことで世に成果を問い、存在意義を示すべきではないでしょうか。
(関東運営委員)


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