財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 
第473号 2006年4月号
[主な内容]

* 巻頭言 テレビンの木の下で
  財団評議員 入 治彦

*関西セミナーハウス活動センター
  ●後援プログラム 関西エキュメニカル青年運動を
              支えるための協議会
  2006年2月12日(日)〜13日(月)

*関東活動センター
  ●日本クリスチャンアカデミー宗教対話プログラム
  浄土教における霊性 ―親鸞の教えを通して現代を問う―
   本多 弘之さん
  2006年2月24日(金)

*財団法人日本クリスチャンアカデミー2006年度事業計画
                       2006年度収支予算

*2006年度関東活動センターはなしあい『対話』プログラム
  2006年度関西セミナーハウス活動センター活動計画

*プログラム案内他


[PDFダウンロード]
 
  04年度事業計画 「はなしあい 第473号(PDF版)」をダウンロードする。

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テレビンの木の下で
入 治彦(財団評議員)

 右の絵は、マルク・シャガールが描いた「アブラハムと天使」という絵です。旧約聖書創世記18章を題材にし、アブラハムがマムレの樫(テレビン)の木の下で、三人の旅人を温かくもてなした場面です。
 暑い真昼、アブラハムが天幕の入り口に座っていると、三人の人が彼の前に立っていました。アブラハムは、丁寧な挨拶をした後、旅人の足を洗ってあげ、食事を出して、木陰でくつろいでもらいました。そればかりか、柔らかくておいしそうな仔牛の料理を用意させ、チーズとミルクを一緒に食卓に出して、アブラハムが給仕をしたといいます。
 このように歓待したアブラハム夫婦に、三人のうちの一人が朗報を伝えました。「来年の春に私たちはまたやってくるけれども、その頃にはあなたの妻サラに男の子が生まれているでしょう」という老夫婦にとっては、大きな希望となる言葉でした。これを天幕で聞いていたサラは一笑に伏しました。しかし、実際に翌年息子を授かった時、サラは「神が私に笑いをお与えになった」という意味のイサクという名前をつけたのです。不信の冷笑は、心からの笑いに神が変えてくださったのです。
 ヘブライ人の手紙13:8では、この箇所をこう理解しています。「旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました」と。シャガールの描いたこの絵には、三人の旅人の背中には羽が生えていて、天使の姿になっているではありませんか。
 民俗学では、このような話を貴種流離潭(きしゅりゅうりたん)と呼ぶようです。貴い方が姿を変えて人里を徘徊して廻る。水戸黄門や遠山の金さんなども同じような発想でしょう。神が形を変えてナザレのイエスの姿をとられたことこそ、まれびとの形に他なりません。ですから、お客様の背後にキリストが立っておられることを信じて、もてなし給仕をするのです。
 関西セミナーハウスの活動に加えていただいて、まだほんのわずかで何もわかっていないのが実状ですが、何度か会議に出席させていただきました。ある会議の時、静想の時間のもてる屋外のチャペルをつくることも今後考えてはどうかと発言された方がありました。その時ふと私は無責任にも、そんなチャペルの周りに迷路のような庭園をつくれたらいいなあと連想したことがあります。最近のファミコンゲームには迷路があって、その中心によく修道院や教会が据えられているともいいますし、実際中世の修道院や教会には、迷路のような庭園があって、そこを黙想しながら散策し、中心点までいく道筋を示された時、もつれた人生の回路から解放されるといった「象徴としての庭園」(タイヒェルト)などという本
を読んだこともありました。
 イエスの誕生に際して、オリエントからやって来たという博士たちが、飼葉桶のイエスに宝物をささげた後、夢で来た道とは違う別の道を示されて帰っていったように、来た時とは違った新しい道を示せるような空間づくりのお手伝いができたらと考えます。アカデミー活動がセミナーハウスがさらにそのような安らぎとリフレッシュの場を提供していけるように。
(日本基督教団京都教会牧師)

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