財団法人 日本クリスチャンアカデミー
   
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機関紙「はなしあい」
 

第482号 2007年3月号

[主な内容]

巻頭言 "はなしあい”の公益性を考える
  財団常任理事 只野 哲

*2006年度アカデミー東西合同プログラム
  アカデミー運動の共通理解とヴィジョンを目ざして
  日時:2007年2月11日(日)〜12日(月・休)
  場所:関西セミナーハウス
    ●
発題講演T アカデミーの理念について
              シュペネマンクラウスさん
    ●発題講演U 歴史を貫くアカデミー運動の貫禄
              佐伯晴郎さん
    ●分科会報告
    ●全体会報告

*「前理事長竹中正夫先生を偲ぶ会」開催報告
 
*プログラム案内他

[PDFダウンロード]
 
  はなしあい 「はなしあい 第482号(PDF版)」をダウンロードする。
 

  
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"はなしあい”の公益性を考える
只野 哲(財団常任理事長)

 去る2月に開かれた東西合同プログラム「アカデミー運動の共通理解とヴィジョンを目ざして」に参加する機会を与えられました。東西の、アカデミー運動の中核を担う皆さんと共に過ごした1泊2日の体験の中で、私の頭に浮かんできたのは、公益事業としてのアカデミー運動の象徴ともいうべき「はなしあい≠フ公益性≠ニは何か?」という問い≠ナありました。
プログラムに参加し自ら話し合う$l達がその直接の受益者であることは論を待ちません。しかし同時に、そのはなしあい≠ヘ、私たちの運動を精神的・経済的に支えてくださる多くの賛助会員や寄付者の方々の存在があってこそ実現可能となっているという事実を、私達は常に感謝をもって念頭においておく必要があります。
昨今の時代相の下で、活動の財政基盤を賛助会員制度、後援会組織、寄付金等により支えられている公益事業(特に文化的)の多くは、その基盤の維持・拡大のために多くの努力を費やしていますが、そのひとつとして、"自らの活動の公益性を語る努力"の重要性が説かれています。それは、公益事業活動の支援者は、自らへの直接的な受益を求めるのではなく、その活動の成果が社会全体の利益となることを期待し支援しているからなのです。ゆえに公益事業団体は支援者や社会に対し、常にその活動の成果を通して、自らの存在の公益性を証しする責任を担っているのです。
特定の分野における社会貢献や、個別具体的な目標を使命に掲げたNGO等においては、その活動や成果の提示が比較的容易であり、周囲にも理解されやすいのに対し、アカデミーの場合、その掲げる《理念》はどちらかと言えば抽象性が高く、対象とするテーマの幅も広いため、「いったい何をする団体なのか?」ということを一言で説明することの難しさがあることは否定できません。にも拘わらず、多くの支援者が私達を支えて下さる理由を最大公約的に考えるなら、それは矢張り、はなしあい≠ニいう、アカデミーの独自性を象徴するユニークな活動のあり方に着目し期待して下さっているからではないでしょうか。
 そしてそのはなしあい≠ニは「対立の多い現代社会において、新しいヴィジョンが生まれるため」のものであり、さらに、そのはなしあい≠成立させる前提として「異なる立場の人々に出会いの場を提供する」ものであることを、私達は《理念》として社会に公表し、支援者の皆さんに約束しているのです。
 アカデミーのはなしあい≠ヘ、この約束を具現化し、そこから生まれたヴィジョンを「正義、平和、いのちが尊ばれる社会を目指す」人々に提示することによって、多くの方々の支援に応え、社会的公益性を証しするものでなければなりません。
それを可能とするためには、「異なる立場の人々の出会いの場の設定」、「生産的な対話の成立」のためのノウハウの開発や才能の育成、あるいは幅広い支援者の期待や評価を的確に把握し、それに応答していくための回路の設定等も、今後の重要な課題となってくるのではないでしょうか。
はなしあい≠フ公益性を自覚しそれを高め、支援者の皆さんの付託に応えていくことが、アカデミー運動に対する社会の理解をさらに深め、支援基盤の強化につながっていくことを願うものです。
(関東運営委員・大学講師

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